唾液について

「唾液はお口の健康を守ってくれる」ということをご存知ですか?

唾液の主な働きは、
 
1.飲み込みや消化を助ける(消化作用)
2.唾液に含まれる物質がお口の中の細菌を取り除きます(抗菌作用)
3.口の歯茎や粘膜に傷がつかないように、潤してコーティング(湿潤)
4.食後に酸性になったお口の中を中性に戻そうとします
5.酸によって溶けた歯を修復する(再石灰化)
6.お口の中を清潔に保つ(自浄作用)

 
 これらの働きから、唾液がお口の中を守ってくれていることがわかります。
しかし、唾液の量は年齢があがっていくことで減少していきます。

コロナウイルスの対策のため、マスク必須の毎日が続いています。
マスク生活で「口、喉が渇く」、「口臭が気になる」という方が増えています。

自粛生活が続いている影響から会話、口を動かす機会が減少することに加え、マスクで息苦しさを感じ、
口呼吸を無意識にしてしまい、唾液の分泌量が減少傾向にあります。
その影響で、虫歯や歯周病の原因菌が繁殖しやすいお口の中の環境なってしまい、口臭の原因にもつながります。
 
 
唾液腺マッサージってご存じですか?
 
 お口の中には、唾液腺というものがあり、特に大きな唾液腺には、耳下腺(じかせん)・顎下腺(がっかせん)・舌下腺(ぜっかせん)があります。これらは刺激を加えてやることで分泌を促すことができます。
唾液の分泌を促すために、唾液腺を刺激することを、唾液腺マッサージと言います。唾液腺マッサージで潤いのあるお口にしてあげましょう。
 
 
①耳下腺マッサージ
数本の指を耳たぶのやや前方(上の奥歯あたりのほほ)に当て、数回ほど円を描くようにマッサージしていきます。
 
②顎下腺マッサージ
顎下腺はあごの骨の内側のやわらかい部分です。顎のラインの内側のくぼみ部分3~4か所を耳の下から顎の下まで順に押していきます。目安は各ポイントを5回ほどです。
 
③舌下腺マッサージ
舌下腺はあごの先のとがった部分の内側です(舌の下の辺り)。顎の真下から舌を押し上げるように数回ほど上方向にゆっくり押していきます。
 
いずれも力を入れ過ぎずに指で圧迫するように行うことが重要です。
また、お口を閉じて歯の外側、唇の裏側を円を描くように舌を動かしてあげることも有効な運動です。
唾液の量が減ると感染症への抵抗力が落ちることが分かっています。

口腔内の乾燥、口臭などを感じている人は唾液腺マッサージを行っていきましょう。

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