本日は高齢者社会において、良く話題となる歯周病と全身疾患との関連性について、説明していきたいと思います。

「歯周病と肺炎」・・・・・?
一見、全く関係のない二つの病気だと思う方がほとんどだとは思いますが、歯周病の菌が原因で肺炎を引き起こし、そのせいで亡くなってしまったのではないか?という報告が近年、続出しています。
ではどうやって肺炎になるのでしょうか?

それは、歯周病、かつ嚥下障害だった場合に起こることが多いです。
嚥下障害の方は、食べ物が食道に入らず、気管に入り込んでしまうことがあります。その時に食べ物と同時に肺に歯周病菌が入り込み、その菌が原因となって肺炎を引き起こすと考えられています。

これを誤嚥性肺炎と言います。

この誤嚥性肺炎というのは人工呼吸器を使用している患者さんが引き起こしやすいという事がたくさん報告されています。つまり、歯周病が肺炎を引き起こすというよりは、歯周病によって肺炎を誘発させてしまう場合があるのです。

お口の細菌を減らすには、まずご自身で丁寧に歯磨きを行うことが大切です。

痛みや腫れなど、症状が全くなくても、歯科医院で定期的に検診(クリーニング、歯石除去、ブラッシング指導)を受けて下さいね。

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